「おほっ ! ! 今、朗報が入った、中日ドラゴンズの谷繁が、
ついに神宮球場で、2000本安打の偉業を達成したそうだ。
昨日の中村紀洋に続いて、史上44人目だそうだ、素晴らしい、………ガッツだぜったら、ガッツだぜ ! !」
どうやら、イヤホーンで密かにナイターを聞いていたらしい。
カツ丼氏は、その場でいきなりソファーから立ち上がり、
大喜びで万歳三唱したかと思うと、またすぐに、ドスンと腰を降ろして、
二人のグラスに、赤ワインを継ぎ足した。
「これで、プロ野球界も大いに盛り上がる。 さぁ、お祝いだ、 ジャンジャン飲んでくれ。」
「まぁ、それはめでたくて、恐縮なんですが、とりあえず、警察の話を………。」
「警察? まぁ、俺の場合は神奈川県警なんだが、むかっ腹が立って、しょうがない。
本当は警察官、全員殺してやりたい所を、何とか理性で押さえているんだ。
まぁ、実際、殺しはしないし、そんな勇気もない、安心してくれ。」
彼は、グラスワインを、一思いに、グーーーーッと、飲み干すと、大きなため息を、一つついた。
「あの、マミーが、どうとか、………。」
「そうなんだ、俺は、ここの所、およそ、10年近く、神奈川県警に、いわれもない嫌がらせを
受けてきた。まぁ、詳しい事は、俺の「カツ丼小僧公式ホームページ」のホーム(ブログ)にある、
「フナムシ警察25時、! !」を見てくれ、左下の「サイトマップ」をクリックしてくれれば、すぐだ。
とにかく、あんな卑劣で恐ろしい悪の犯罪組織は、他にはないと言い続けているんだ。
国民の多くは、それを知らないし、自分と直に関係なければ、どうでも良い事かもしれない。
とにかく、法に触れることも、もう当たり前のように、やっているんだが、
悪い事でも、法に触れなければ、やってもいいんだ、という考えも根底に大きくあるんだ。
とにかく、俺が大好きで、いつも買っていたマミーが、いきなり俺が住んでいるマンションの傍の
コンビニから、姿を消したんだ。 不思議としか言いようがない。
それも、一つのコンビニではなく、二か所だ。とても偶然とは思えない。
いや、君たちは偶然だと思うかもしれないが、警察は、俺のマンションの部屋に、
何十回も、平気で出入りしているんだ、「ちょっくらごめんよ、いいんだよ、
警察のやる事なんだからね、後で、どうとでもなるんだよ。」てな感じで、
気軽に出入りしているんだ。そして多くの物を盗んで行った。
そんな奴らのやる事なんか、到底信用できるかよ。
コンビニ店員と警察がグルになって、………と俺が勘ぐるのも無理がないだろう。」
「でも、マミーが、そんなに重要なんですか?」
「マミー ! ! おお、マミー ! ! あれは、俺にとって、命の次に大事な………。」
彼は急に立ち上がると、両腕を上げ、身を震わせて慟哭した………。
博士らが、あっけにとられて、見上げていると、急に彼は、我に返った。
「ああ、すいません、つい、取り乱してしまって、………申し訳ない……。
あれ? 何の話でしたっけ? ああ、そうか、警察が無断で俺のマンションに………。」
「じゃぁ、マンションの管理人が、平気で、カツ丼小僧さんの部屋の合鍵を、警察に渡したと
いう訳ですね。」
「もうね、だめですよ、警察というだけで、どいつもこいつも、いいなりですから。
有隣堂という本屋も、警察と一緒になって、俺を、つまはじきにしたんだ。
絶対に、許す訳にはいかない。卑劣な奴らだ。必ず、乗っ取ってやるつもりだ。」
「乗っ取るって………?」
「そう、空想の世界の中では、もう、完全に俺の物になっているんだ。」