「傲慢でゴージャスな事ばかり思い描いてきたから、とても人付き合いは出来ない。
他人にこんな事、マジ顔で話しても、相手を傷つけるか怒らせるだけだ。
でも、だからといって、自分の信念や欲望を変える事は絶対に出来ない。
だから、今まで、ズーーーッと一人でいたんだ。
もちろん、先にも述べた通り、職に就かずブラブラしていた、というコンプレックスもあった。
色んな要素がないまぜになって、結局、一人でいるしかなかったんだ。
自分には、能力的な物が、まったく欠落していたというのも、その一つだ。」
「若い内は、猿のように、毎日シコり続けていたと聞きましたが………。」
「うわっはっはっはっ………。 よくぞ聞いてくれた。
そうなんだよ、それだけなんだ、 若い頃の、俺の自慢は………。
一日、4~5回ぐらい、毎日、休む暇もなく、ぶっ続けでやっていた。
本当だよ、誇張でもなんでもない。 いつかアソコがちぎれて血が吹き出るんじゃないかと心配だった。
よく、「俺は一日、8回ぐらいやっている。」と豪語する人もいるけど、
学生や無職の人なら、いざ知らず、普通に働いている人なら、それは絶対不可能だ。
あれをやると、絶対に眠くなるんだ、 ただの、精力の浪費だよ。」
「カツ丼小僧さんは、冷たい飲み物を、がぶ飲みするのが好きなそうですが………。」
「うん、そうなんだ、 体質なのかもしれないけど、すぐに喉が渇くんだ。
子供の頃から、ズーーーッと、そう………、それも、温かいお茶などではダメで、
ガンガンに冷えた奴だ。 それをな……、一気にゴクゴクッと、飲み干すんだ。
体に悪いのかもしれないけど、止められないんだ。もう、うまくて、気持ち良くて、
一日、500mlの物を10本分くらい、………つまり、一日5リットルぐらいだ。
冷たい飲み物を、思いっきり飲み干している時が、俺にとって一番の至福の時間だ。
どんな種類の物かと言えば、まず、野菜ジュースや果物ジュース、乳酸菌飲料の、
ヤクルト、カルピス、マミーに、ジョア、ミルミル、
後は、ミネラルウォーターや、麦茶、緑茶、ウーロン茶、 …………、
こういった物を交互に飲むんだ。アルコールは、殆どやらない、
今日は赤ワインをやっているが、たまにだ………。
アイスコーヒーも、気持ち悪くなってくる時もあるんで、あまり飲まない。」
「炭酸飲料はどうですか?」
「う~~~ん、コーラは好きで、たまに飲むけど、基本的には炭酸飲料はダメ、
あれを飲むと、喉が痛むんだ、 あれを飲んでも、のど越しスッキリ、とは、いかないからね。」
「羨ましいですね、 カツ丼さんは幸福に囲まれているようじゃないですか。」
「いや、そうでもないんだ………、実は、10年程前から、国家権力に付け狙われていてね………。」
「あ、………カツ丼さんが警察に目を付けられているのは、もう日本中で、結構有名です。
どうなされたんですか?」
「マミーが飲めなくなったんだ。」
「は………?」