「博士、昨日の話の続きです。 楽しみにして参りました、 クスクス………。」
「うむ、ワシとしても、恥をさらすようで嫌なんだが、君や読者の期待に少しでも応えようと思う。」
「どうして、自分の肛門なんですか? 他の男の物ではダメなんですか? どうしてですか?」
「いやいや、君はなにか、おかしな事を言いよるな。 ワシは自分の肛門を見たいといっておるんじゃ。
それに、ワシが見たいのは美女の肛門であって、男の物を見たいなんて思った事は一度もないワイ。
豪傑な猛者どもの、汚い肛門を見てどうするね? 君………。」
「失礼しました………。博士は常々、肛門を覗かれた美女の羞恥に打ち震えた顔を見たい、
とも、言っておられました。………… でも、どうして肛門なんですか?
他の箇所ではダメなんですか? 玉袋の裏側とか………? どうしてですか?」
「うん、それなんじゃ、 「お尻倶楽部」で、毎日のように、美女の肛門を見ている内に、
ワシは、ある奇妙な事実を発見したんじゃ………。 それは、肛門のひだやしわの形状が、
人、それぞれに異なっていて、特徴があるという事なんじゃ………。
それで、ワシが研究に研究を重ねた結果、肛門にも、手の平の手相同様、
運命線や感情線、頭脳線などがある事を発見したんじゃ、 素晴らしいじゃろ。」
「でも、どうして、それが肛門相だとわかったんですか?
それは、手相のそれと、まったく同じなんですか? 」
「いや、「お尻倶楽部」の 写真では、女の子の手相まで掲載されている訳ではないので、
比較しようがないから、自分の物で立証しようという気になったんじゃ。」
「はぁ、それで………、で、どうだったんですか?」
「うむ、手相のそれとは、随分と違っていた………。」
「じゃぁ、まったくもって、意味がないじゃないですか………。
手相のシワと合わないとなると、信憑性を持ちませんね。
だって、一人の人間に、二つの人格や人生がある訳がありませんからね。
それでも、どうして博士はそんなに自信を持って話をしているんですか? どうしてですか?」
「いやいや、ワシはな、そんな事よりも、もっともっと畏れ多い、重大な事実を発見したんじゃ………。
それはな………、その肛門のシワや形状というのはな………、
なんと、………その肛門から飛び出て来る、ウンコの量や性質、仕込み具合などをも、
表しておったんじゃ、 そして、なんと、そのウンコの未来の行く末までも………。」
「……………。」
「なんじゃ? 信じんのか? 」
「博士、あんまり人をおちょくるのもいい加減にしてくださいよ………、
だいたい、ウンコの行く末ったって、一回、トイレの水で、ジャーーーッと、
洗い流されれば、それでお終いじゃないですか………。
どうして、まじめくさった顔をして、そんな大ぼらが吹けるんですか? どうしてですか?」
「すまん………、全ては、君を喜ばせたいため………、 読者を喜ばせたいため………。
臭い話は、全て水に洗い流して許してくれ………。 ジャンジャン。」