「面白博士、昨日の話も面白かったです。
今日も、それ以上の話を期待しています。 宜しくお願いします。」
「うむ、今日は、がらりと話題を変えて、素敵なお花屋さんの話をしよう。
ワシの家の近くにある、とある商店街の一角に、
こじんまりとはしておるが、オシャレで雰囲気のある、とても綺麗な花屋があったんじゃ。
ワシは、まだ若かった頃………とはいっても60は過ぎていたが、
週に一度ぐらいは、その花屋に寄って、パンジーやチューリップ、コスモスなどの
美しい花を少しばかりづつ、買っていったんじゃ………。」
「どうしてですか? どうして花なんですか? 博士が花に興味を持っているなんて初耳ですが………。」
「いや、だから、これから、それを話す所じゃ。 わかるじゃろ………、
大体の所は、………その花屋の娘が………。」
「ああ、綺麗な若い娘で………、年甲斐もなく、博士が、その娘を好きになって………。」
「そ、そこまで言う事ないじゃろう。 まぁ、事実としては、そうなんじゃが………。
いや、本当に美しくて、素直そうな子じゃった………、女優の松下奈緒ちゃんのような………。」
「松下奈緒? それは高嶺の花だ、………とても高すぎて、博士には買えません………。」
「うん………、実は、ある日の夕方、雨の日だったんじゃが、いつものように、
その花屋に寄ってみると、その娘が、店にいないんじゃ………。外から覗いてみて、
誰もいないんで、恐る恐る、中に入ってみると、………なんと! ああ、ワシは見てしまったんじゃ ! !
彼女が、店内の片隅で、パンジーの植えてある鉢の上に大きくまたがって、スカートをめくりあげて
しゃがみこみ、放尿をしている所を………。
ワシは、一瞬、めんくらって、「うおっ ! !」と、大声を上げてしまったんじゃ。
もちろん彼女は、すぐさまワシの存在に気づきはしたが、別に慌てる素振りも見せず、
「あら、おじさま、いらしていたんですか? でも、どうしたんです?
そんな、素っ頓狂な声を上げられて………。」と、こうのたもうたのじゃ………。」
「どうして、彼女はそんなハレンチな行為をしていたんでしょう?
カツ丼小僧氏が聞いたら、すぐさま、摩羅を掴んで、その場で猿のように、
ゴシゴシしごきだしそうな話ですが………。 どうしてですか?」
「だ、だから、これから、その話をしようと言うのじゃ………、慌てるでない。
彼女が言うには、「おじさま、………おじさまには、私の放尿行為が、奇異のように
写ったかもしれませんけど、私にとっては、不思議な事でもなんでもありませんわ。
ここで売られているお花は、皆全て、自分の子供のように、愛情を持って育てているの………。
だから、こうして自分のおしっこで花を育ててみたくなるのは、自然の行為です。
肥料だって、私の糞を使っているのよ………。 素敵でしょう………。」と、言うのじゃ。」
「不思議な娘ですね………、面白そうで興味が湧いてきました。
でも、その話、随分と長いですね? どうしてですか?」
「よし、わかった。 この話は次回に持ち越そう………。」