「あっ、面白博士、こんにちは。
昨日はどうしちゃったんです? いきなり、逃げ出して?」
「どうしたも、こうしたも、………
君が、キ〇タマを握り潰す、なんて言うもんだから、ビックリして………。」
「でも、いきなり逃げ出すっていうのもね………。 ちょっと無責任過ぎますよ。
あれからカツ丼小僧氏の下へ、抗議のメールが殺到したそうです。」
「ふほほほほ、 そうか、そうか、そりゃわりかった、と、童貞のカツ丼小僧氏に伝えてくれ。
ところで、今日の質問は何かな? なんでも聞いてみてくれよ………。」
「どうして、人は、待ち合わせの時間を守らなくてはならないんですか?」
「ど、どうしてって、そ、そんな事、決まっているじゃないか………。」
「どうしてですか? どうして、決まっているんですか?」
「わ、わかった、わかった、答えよう。 でも君、これくらいは常識じゃよ。
よく、憶えておいてくれ。 こほん、つまりじゃな、時間という物は実に貴重な物で、
時は金玉なり、タイム・イズ・マ○コ、と言うことで、自分の持ち時間だって、
実に大切な物じゃが、他人の時間となると、尚更じゃ。
それが、わからん自分勝手な奴は、人を尊重する気持ちがないわけじゃから、
いずれは、他人から見放され、野グソを垂れながら、野タレ死にする事になる訳じゃ。」
「素晴らしい回答を有難うございました。 では、次に参ります………。」
「どうして、カツ丼小僧氏は、童貞なんですか? 教えてください。」
「い、いや、こ、こればかりは、本人の了承を得ん事には………。」
「どうしてですか? どうして了承を得なければならないんですか?
なにか、悪い事でもしてるんですか? 警察に言ったら、マズイ事なんですか?」
「い、いや、そうじゃない………。 わかった、教えよう………。
つまり、彼はじゃな、若い内から、青雲の志を持って、漫画家になりたい、
という、立身出世欲に燃えていたから、女の事など、眼中になかったんじゃ。
それで、風俗に行って、童貞を捨てる、という考えすら持たぬまま、ここまで来てしまったんじ ゃ。」
「じゃぁ、どうして、カツ丼小僧氏は、エロイラストを描いているんですか?
女の体に興味があったんじゃないんですか? どうしてですか?」
「彼は、最初から、エロイラストを描いていた訳ではないんじゃ。
最初は、ごくフツーのギャグ漫画家を目指していたんじゃ、赤塚不二夫さんのような………。」
「あっ、赤塚不二夫さんなら、僕も知っています。 「ひみつのアソコちゃん」とか、
「もーれつヤッ太郎」とか、名作がいっぱいありますね。」
「そうじゃ、でも、カツ丼氏が描いていた漫画は、その時には、すでに古い物になっていたんじゃ。」
「それで、どの出版社からも採用されなかったんですね。」
「そのようじゃ、それで彼は、38歳の時に、自殺をも考えたそうじゃが、
結局、気が小さい男で、自殺ができなかったそうじゃ、………かわいそうに………。」
「アソコも小さい人だそうですが、気も小さかったんですね。」
「こ、これ、失礼な言い方をするんでない。 彼にも名誉と言う物がある………。」
「もう一度、聞きます、 どうしてエロイラストを描いているんですか?」
「アソコ同様、手が勝手に動き出すそうじゃ………。」