だじゃれとか、問答のようなものは、笑いの中では、
最も質の低い、低レベルのものだとよく言われますが、何故でしょう?
それは、人間の心の機微や葛藤などを、まったく無視した、ただの言葉の遊び、
言葉のゴロ合わせに過ぎないからだと思います。
内容のない、言葉のゴロ程、空虚でうつろな物はありません。
ドイツ人とオランダ人との会話で、
「この帽子、ドイツんだ?」 「オランダ。」
などという、愚にもつかないダジャレ話を言って、
一人、悦に入り、周りに寒気を催させている人もいますが、すぐに止めた方がいいと思います。
このような事で、他人をしらけさせるのは一種の軽犯罪に等しいのです。
厳しい事を言うようですが、つまらぬダジャレを口にするのは、さっそくやめた方がいい。
彼は、その事が周りにどれ程の悪寒をもたらしているのか知らないし、知ろうともしない。
「君は、三鷹を見たか。」だとか、「コーディネートは、こうで、ねぇと。」
なんて、いきなり言われて、あなた、笑えますか? 口元がひきつるだけじゃないですか。
まぁ、日本人というのは、人がいいんで、何も言いませんが、本来なら誰か
たしなめてあげる人も必要ではないかと思います。
こういった、ダジャレの遊びという物は、確かに自分の頭の中で、頭の柔軟体操として
やるのなら、楽しいし、それはそれでいいと思います。
しかし、日常生活において頻繁に口にするのは、ちょっとどうなのかな、と思います。
笑いの潤滑油どころか、人間関係を悪化させるだけです。(笑)
ただ、際どくタイミングを心得ていたり、その場に、かなり似つかわしいダジャレの場合に限り、
使ってもいいのだと思います。
僕も、このブログで、よく「カツカツ生活、カツ丼小僧」などと、つまらぬ事を言いますが、
それは、あくまで、テーマがお金にまつわる話であるとか、しかも、本当にカツカツ生活で
実生活で自分は苦しんでいるんだよ、と表現するために使っているのです。
(まぁ、実際、そこそこの貯金はあるのですが、 ボクチン「無職」なもんで、
この先、どうなっていくのかわからないという不安もありまして……。)(笑)
何もない所に持ってきて、ただ、言葉のゴロが頭にひらめいただけで、何の関連付けもなく、
口にするのは、およしなさい、と言っているのです。
上の、「君は、三鷹を見たか。」にしても、実際、友達と三鷹にやって来て、
タイミングのいい所で、そのダジャレを、上手い具合に飛ばすのなら、まぁなんとか許されます。
しかし、いずれにせよ、安易にダジャレを飛ばすのは、
人間関係を悪化させ、あなた自身の人間性をもおとしめる事になりかねませんので、
注意した方がいいと思います。
まぁ、人間性という点に関しては、僕もあまり他人の事は言えませんがね。(笑)