憧れでした、ゲゲゲの女房。 15

水木先生、59歳にして(昭和56年)、ついにスランプに陥りました。

仕事の依頼が一切来なくなったそうです。

 

昭和56年というと、僕が高校3年生の時で、受験戦争まっ只中、という時ですね。

 

そういえば、僕の小学生の頃は、テレビで「ゲゲゲの鬼太郎」は 、いつだって、

絶え間なく、放映されていたような印象はありますが、

中学に入ったあたりからは、水木さんの印象が自分の中で、段々薄くなっていった

ような気もします。

 

まぁ、スランプとは言いましても、もう、十数年も絶頂期が続いていた訳ですから、

こういう日が来るのも当然といえば、当然ですよ。

僕のように、絶頂期がなければスランプだってありませんよ。(笑)

 

そして、水木先生は、この頃、精神的にも何か満たされない、空虚な物を感じていたようです。

「今まで、俺の描いていた妖怪などという物が、本当に実在するんだろうか?」と。

 

これは、かなり辛い事だと思うんですよ。 だって、こういう風に考えちゃうと、

それは、今まで生きてきた、自分の全漫画人生をも否定する事にもなる訳ですからね。

 

確かに、先生や、先生の奥さんの子供の頃、島根県や鳥取県などでは、

まだ、電気もそれ程、普及してはおらず、暗闇での体験が多くて、

何か、妖怪だか、物の怪だかの気配などを感じる事も多かったのでしょうが、

 

昭和も終わりに近づいて来て、商店街なども電機や光で、埋め尽くされるようになると、

そういった妖怪の気配などという物は、感じにくくなってくるんでしょうね。

今は、夜中だってコンビニの明かりがありますもんね。(笑)

 

確かに、僕が子供の頃の昭和40年代ぐらいまでは、

お化けとか、妖怪などがいてもおかしくないような雰囲気はありました。

(僕がまだ子供で、感じやすかったから、というだけでもないと思います。)

 

文明の利器によって、物の正体や本質を理解するようになり、

人々は、段々と妖怪のような迷信めいた物は信じなくなるようになりました。

妖怪に関する本なども、最近ではあまり見まかけませんね。 

(僕のイラストの題材には、よく使わせて頂きますが……。)(笑)

 

でも、人魂の正体さえ、未だに解明されていない訳ですから、まだまだ期待は持てますよ。

 

あっ、ドラマの続きを観たくなってきました……。 それではこの辺で……。(笑)

 

 

 

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