憧れでした、ゲゲゲの女房。 13

ついに、水木しげる先生の、若い頃のラバウルでの戦争体験の話になってきました。

 

実際、戦争中、(片腕を失うなどして)先生はかなり辛い体験をしたようですが、

持ち前のひょうひょうとした明るい性格のためか、

他人には、あまり悲惨さを感じさせなかったそうです。

 

ラバウル島では、土木作業中に怪我をして死んでいった者、マラリアで死んでいった者、

川に落ちて、ワニに喰われて死んでいった者、など、

「なんで俺がこんな事で、死ななきゃならないんだ。」

と、自分で驚きながら死んでいった人が、沢山いたそうです。

 

当時の事は、先生の 「敗走記」(全6話・短編)という漫画に描かれているそうです。

(もちろん漫画ですので、幾らかの脚色はあるんでしょうがね。)

 

なんといっても、特攻精神で、当たって砕けろ ! ! お国のために死んで散るのが花、

という事ですから、本来、生きて帰って来るのが奇跡に近いし、

生きて戻る事が「恥」という事だったらしいです。

 

僕も、若い頃、「受験戦争」、という辛い戦争を経験しましたが、

そんな苦しみは、本物の戦争体験と比べると、屁のツッパリにもなりませんね。(笑)

 

 

                                カツ丼小僧

 

 

 

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