憧れでした、ゲゲゲの女房。 7

いえ、今回は、ちょっと本題からは、ずれてしまうんですけども、

「ゲゲゲの女房」を観ていて、ちょっと、気になる事が出てきましたんで、聞いてください。

(タイトルを途中で変える訳にもいきませんし……。)(笑)

 

 

以前、お話しした、若い女流漫画家のタマゴ、結局は漫画家を断念し、故郷へ帰る事になりました。

 

上京したての頃は、素直で明るく、何事にも、テキパキとしていて、

編集者のアドバイスなども、熱意を持って聞いていたのですが、

 

3年後、どうしても漫画家を断念せざるを得ない時が迫ってくると、やはり、性格が荒れてきてしまって、

今まで、好意的だった編集者にも、憎まれ口を叩いたりするようにもなりました。

 

僕は、今までうまくいっていた者達が、性格の不一致とは違った、

なんらかの事情によって、破綻してしまったケースを、色々見てきましたが、

こういった場合、当事者の物の見方が、非常に利己的で、甘い考えである場合が殆どです。

 

よく考えてご覧なさい。 あの新人女流漫画家が、田舎から出たての頃、何故、編集者の言う事に

素直に明るく、従っていたのかと言うと、

「ただ、自分が漫画家になりたいという夢を手助けしてくれる人だから」

という一点であるに過ぎないのです。

 

本当は、編集者との間には、その裏に利害、打算などが大きく絡んでいたのですが、

当の本人は、そのような事には一切、向かい合うことはせず、

(綺麗事の)漫画という夢で結びついた美しい絆、とぐらいにしか感じていなかったのかもしれません。

 

まぁ確かに、まだ若いのに、そこまで深く考えろ、というのにも幾らか無理はあると思うのですが、

そんな、甘い考えでは、これからの長い人生、とてもじゃないけど、渡って行けないよ、

と、神がその子に教えてあげた、というのが真相だと思います。

 

とにかく、綺麗事の、上っ面だけの、甘い考えでは、何をやっても成功はしません。

 

常に最悪の事態を考え、慎重に疑い深くありながら、それでいて、

自己の大きな夢を、育んでいかねばならないのです。

 

昔、「プラス思考」なんて言葉が流行りましたが、ただ、ノーテンキに構えている事が

良い事ではありません。

 

「プラス思考」も、その根底に深い「マイナス思考」あっての、「プラス思考」なのです。

 

 

 

 

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