憧れでした、ゲゲゲの女房。

今、僕が漫画家の水木しげるさんの奥さん(武良布枝さん)の原作である、

「ゲゲゲの女房」のDVDを、TSUTAYAレンタルで、鑑賞中なのは前にお話しした通りですが、

僕は若い頃(20代とか30代前半)は、こういった生活に非常に憧れていました。

 

つまり、僕が貧乏ながらも売れない漫画を描き、

かたや一方で金銭的な事や家事などには、献身的で美人の奥さんに支えてもらう、

いわゆる「ヒモ男」のような、ちょっと、デカダンス(退廃的)な生活です。

 

なんといっても、水木さんの場合は、売れないながらも、実際は素晴らしい芸術作品を

描き続け、しかも雑誌に発表してきた訳ですからね。 憧れますよ、そういうの。(笑)

 

やっぱりね、才能ですよ。 才能(体力的な物も含めた)が全てを決するのです。

 

僕はね、なんかちょっと中途半端なんですよ。

出版社に持ち込みしてても、採用されなきゃ話になりませんよ。

(新人漫画賞の「もう一歩の作品」という所までは、何度もいったのですが、佳作には及びません。)

 

趣味にしても、僕だっていくらかは持っていますが、

それを漫画として消化できるのかといえば、それは、ちょっと無理なんです。

そこまで自分がのめり込んでいる物は、特にありません。

あったとしても、漫画化するのには、題材として難しい物ばかりです。

 

僕が、出版社に持ち込みをしていた時に描いていた漫画は、ギャグ漫画でして、

中学、高校時代に描いていた、4コマ漫画の延長のようなものです。

ギャグ漫画の場合、特別な専門的知識はいりません。

世間一般の常識と、独自のギャグセンスがあれば十分です。

 

しかし、今にして思えば、よく、あんな、箸にも棒にもかからない漫画に

編集者の人も、付き合ってくれたと思いますよ。

(色々、酷い事も言われましたが、最もな事だとも思います。)(笑)

 

絵もアイディアも全て、中途半端。

結局、金にならない、物にならない、という事で、ダラダラダラダラここまできてしまった訳です。

 

いくらなんでもね、こんな男には奥さんなんか付きませんわね。(笑)

 

今は、多少ですが、幾ばくかの金が貯まりまして、ホッと一息ついた所です。

 

え? じゃぁ、お前は、今の今まで、お金なしでどうやって生きてきたのかって? 

 

そこの所を突かれると、ちょっと、痛いんですが、…………親のスネです。(笑)

 

ちょっと、理解ある(?)寛容な親に恵まれましてね……。(笑)

出来の悪い息子も、なんとか勘当されずに、ここまできた訳です。

 

もちろん、僕が、無理矢理、親から金をむしり取ったという訳ではありませんよ。

親の方からの好意的な援助です。(笑)

 

でも、うちの親は、特別金持ちだとか大富豪だとか、そういう事では、まったくありません。

僕のような、ぐうたら息子を、なんとか一人ぐらい養うだけの、

ほんの少しばかりの金銭的余裕があったに過ぎません。

 

つまり、そういう中で、面倒を見てもらっていたのですから、

親には、申し訳なくて、申し訳なくて、しょうがないのです。

 

僕が現在「カツ丼小僧」として、雑誌にイラストが掲載されているのも、

このような、立派なホームページを開設できたのも、全て親のおかげです。

 

ですから、僕にとっての「ゲゲゲの女房」は、両親という事になるのです。(笑)

 

 

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