え~、前回の続きです。
スポーツ選手というのは生まれつき一般人に比べると、かなり体力に恵まれています。
だからスポーツ選手としての道を歩んでいるのです。
声楽家は声や音楽の才能に、画家は絵を描く才能に、ドスケベはシゴキの才能に、(笑)
生まれつき恵まれているのです。
本人が努力して、その挙句に身に付いた物、と言いたくなるのはわかりますが、そうではありません。
どんなに努力してもダメなものはダメです。
いや、僕が言っているのは、あくまでプロとか玄人、達人といった一級レベルの話であって、
素人大会レベルの、例えば、カツ丼小僧レベル程度の絵なら、もしかしたら努力すれば、
なんとか描けるようになるとか、そういう事はあるでしょうが、(笑)
普通、一般の人間が、まず自分が、プロ野球選手になろうともなれるとも思っていないのは、
(小・中学生ぐらいまでは別)自分には、そんな才能はないし、また、そんな運命にもないと
心の中で、潜在的に、それがあたりまえのように感じ取っているからですよね。
しかし、現実にプロ野球選手になった人というのは、(ほんの極々僅かの例外を除いては、)
絶対に自分はプロ野球選手になれるんだ、なるんだ、なって当たり前なんだ ! !
という強い信念、強い意志を持って、まっしぐらに突き進んできたのです。
(もちろん、そう思ってもなれなかった人は、ゴマンといますが………。)
イチローが努力したのなんのと言ったって、それは、強者ひしめくプロ世界の中での事。
僕が言っているのは、そのレベルに到達するまでの才能の事を言っているのです。
前回の田村さんの話に戻りますが、人間というのは、自分と相手を同じ立場に置いて
見てしまうから、相手が凄い人間のように見えてしまうのです。
(ウサイン・ボルト、凄い! !ったって、自分と比べているから、神様に見えるのです。)
そうではありません。 もともと、持っている才能が、生まれつき、格段に違うのです。
その、才能というのが何より厄介で、その才能という物が、神様に与えられなければ、
結局、高いレベルには、ハナから到達する事は出来ないのです。
イチローさんにとっては、ただの習わし、日々の習慣である、当たり前の事も、
田村さんには、もの凄くストイックなように見えたのだと思います。
特に、僕は腺病質で、体力がまるっきりないので、体力のある人が、
羨ましくて羨ましくてたまらず、神様のように見える時もありますよ。
でも、生まれつきで、どうにもならないのは、自分でハッキリわかっているので、
ジムなどに通って体を鍛えるなどという事もしません。
ないものねだりはやめましょう、 ないものねだりは身の破滅です。
と、いつも自分に言い聞かせているのです。(笑)