今回は、前回の「因果応報」の話を、もう少し掘り進めていきたいと思います。
人間の人生とは、因果応報に始まり、因果応報に終わります。
人間は、因果の「果」の部分を果たし終えない内には、死ぬ事が出来ないのです。
死んで、来世に運を持越し………などという事もありません。
今回の、この一生の中で、全て、御破算、ゼロで終わります。
ですから、長生きすれば、幸福かといえば、そうでもありません。
運の悪い人間は、死にたくとも、死ぬことが出来ないのです。
それが怖いのです。どんな、酷い状態でも、生きなければなりません。
ですから、いい加減な生き方は出来ません。
いや、どんな酷い状態だって、死んでしまうよりはましだ。
長生きする事は素晴らしい。 長生きした者の勝ちだ。 そうおっしゃる方も多数いるでしょう。
でも、ちょっと、待ってください。
それは、あなたが、死んだら全てがお終いだ。何もかもが、全てがパーになる。
そう思っているからではありませんか?
いや、もちろん、その、今回の人生は、それで終わりですよ。全てパーです。
しかし、もし仮に、いや、仮にですよ、「生まれ変わり」という物があったならば、どうです?
いえね、もちろん仮にですよ。 証明はできません。 仮定の話です。
もし、「生まれ変わり」という物が、実在するというのなら、
それなら、人生の、いいところだけ終わったら、すぐ死んで、また生まれ変わって、
最初からやり直した方がいいに決まっているじゃありませんか。
(僕自身は、「生まれ変わり」という物を信じています。
いえ、もしかしたら、自分は、もう、ほぼ無限界回数ぐらい、生まれ変わっているのではないか、
という気がしてならないのです。)
でも、死ぬ事が出来ないのです。因果の「果」を果たすまでは………。
いい加減な生き方をしてると、「因果応報」の報いで、
人生の後半に、恐るべき、しっぺ返しが待っています。
そう、………甘ったれたことを言ってもらっちゃ困りますよ。 死ねないから怖いんです。
脅すわけじゃありませんがね……。何度でも言いますが、運の悪い人間は、死にたくても死ねないのです。どんなに過酷な状態でも、生きねばならない宿命にあるのです。
自殺? 人生、危うくなったら、自殺して、この世から消えちまえばいいじゃないかって?
でも自殺なんて簡単に言いますがね。出来ませんよ、絶対に………自殺なんて。恐くて………。
だって、死ぬって事は、この世から自分が消滅するって事ですよ。
自分が、この世から消滅するって、どういう事です? 考えただけでも恐ろしいじゃないですか。
それに、自殺するには、必ず痛みを伴うんですよ。リストカットして、手首を切る人も
いますけど、僕には考えられません。(痛そうだなぁ~~~) 身振いしそうです。
それに、自殺を試みても、必ずしも、うまい具合に死ねるとは限りません。
しくじって、以前よりも、もっと酷い状態になって生きていなければならない、
という最悪の事態も考えられます。
ビルの屋上から飛び降り自殺したり、家で首を吊って自殺したりする人が
よくやることで、自殺の直前に、酒やウイスキーなどをガブ飲みし、
べろんべろんのぐでんぐでんに、酔っぱらって、
殆ど意識が無くなった状態で、自殺を決行する人が多いとも聞きますが、
(皆さんは、絶対にやらないでくださいよ。)
それくらい、自殺するって、勇気がいる事なんですよ。
それに、よく、死ねば楽になるって言いますけど、あれもよくわかりません。
死んだら、あの世で楽になる、なんて保証は何処にもありませんよ。
そんな事、死んでみなければ絶対にわかりません。
もしかしたら、もっともっと、恐ろしい事が待ち構えているかもしれませんよ。
※今回は、ちょっと力が入りすぎて、本題の「因果応報」から、話が少し、離れてしまいました。
次回から、本格的に因果応報の話を………。(笑)