今回から本格的な話に入ります。
自分の物だと思っていた意志や感情が、実は自分の物ではなく、何か別の物(神でも構いません)に支配されているのではないか?
そう考えるようになったのは、今をさかのぼる事23年ぐらい前の25歳ぐらいの時からです。
厳密な事を言えば、実はもう、20ぐらいの頃から、なんとなくその予兆はありましたが………。
そのカギは………以前お話ししましたが、
筒井康隆さんの小説、七瀬三部作の三番目の著作、「エディプスの恋人」にあります。
細かな話の内容は、ここではもちろん言えませんが、
この作品には、恐らく、何かとてつもない、(或いは、知ってはならない)大きな真理が
隠されているかのように思われます。
もし、あの本に書かれてある事が、SFではなく、真実であるとか、この世の絶対的な決まり、
不変の法則だとしたら………。
筒井さんは、「何、言ってるか。そんな事、あるわけがない、ただの作り話だ。」
と言われるかもしれませんが、
あれだけの内容ですので、もし、そう言ったとしても、ちょっと僕には信じられません。
もう既に、この世の真理をほぼ、完全に把握しているのではないかと思われます。
ただ、あそこに書かれてある内容を、正確に理解して信じ込むというのは、
やはり、幾らかの年月が必要でしょう。若い内に何の経験もなく、というのでは無理だと思います。
というよりも、やはり、あの作品は、単なる娯楽作品として読む事の方が、
あなたにとっては、幸運なのかもしれません。