皆さん、大晦日と元旦、何をして過ごされたでしょうか?
僕は、大晦日は実家で両親と一緒に、すき焼き鍋をつつきながら、NHKの紅白歌合戦を見ていたのですが、10時頃から急に眠くなってきて、明け方5時くらいまで、ぐっすり寝てしまいました。
暫くゴロゴロした後、散歩に出かけ、長距離歩いて神社に寄ってお賽銭をし、
今年の願い事を神仏に祈った後、昨日もこのブログに書いた、おみくじを引きました。
その後、自宅マンションに戻って、松坂慶子さんが出演している昔の映画(DVD)を、
(本当に久しぶりなんですが、)一気に3本も観てしまいました。(笑)
今回は、その映画の紹介をしてみたいと思います。
観た映画は、「友情」、「配達されない三通の手紙」、「道頓堀川」、です。(全て松竹の映画)
まずは、「友情」・・・・・
1975年(昭和50年)の作品。 監督:宮崎晃 出演:渥美清、五代目 中村勘九郎
昭和50年といえば、僕が小6の頃で、ちょうど苛めにあっていた年ですね。 辛い………。(笑)
ストーリ(話の内容)は、あまり話せませんが、まぁ、昭和という古き良き時代を象徴する
まったく性格の違った二人の男の、涙と笑いの友情話ですね。
先日、お亡くなりになった、五代目中村勘九郎(後、中村勘三郎)さんが、生真面目で純な
青年役を演じ(当時20)、名俳優の渥美清さんが、その、まだ若いが故に自信の持てない青年を
励まし勇気づけるといった形で話が進んでいきます。
青年はトラックを運転していて、ある日、腕を骨折する事故に遭いますが、
恋人の紀子(松坂慶子)の意外と淡泊で動じない性格に、ホッと安堵します。
松坂さん、当時23歳の時の作品。 初々しくて、素敵すぎます。
他の出演者(キャスト)は・・・・・
名古屋章、笠智衆、中原早苗、米倉斉加年、佐々木愛、有島一郎さん等です。
次に、「配達されない三通の手紙」・・・・・
1979年(昭和54年)の作品。 監督:野村芳太郎 脚本:新藤兼人 原作:エラリー・クイーン
昭和54年、それは「愛の水中花」が大ヒットした年でもありますね。
え?お前、そんなに松坂さんをほめ過ぎたら、「贔屓の引き倒し」じゃないかって?
いえいえ、そんなことはありませんよ。いくらほめてもほめ過ぎる事はありません。
それに、僕程度の知名度じゃ、世間的になんの影響もありませんよ。(笑)
日本語の原題は「災厄の町」。(早川書房・刊) 山口県荻市の名門、唐沢家が舞台。
毒殺事件の謎解きですが、なんといっても、エラリー・クイーンですからね。
今からすると、大昔の作品です。失礼ですが、ストーリー的にはどうなんだか、
というのもありますが………。(笑)(僕は松坂さんが中心です。)
藤村役の片岡孝夫さん(現・片岡仁左衛門)、「わるいやつら」にも出ていますが、
なんでいつも、悲運が襲い掛かった哀れな役柄ばかりなんでしょうね。でも悪いんですが、
それが妙に似合っています。(人の不幸は蜜の味。)(笑)
当時、栗原小巻と松坂慶子の二大女優共演、ということで話題を呼びましたね。
サザンオールスターズの桑田佳祐さんも、ラジオでしきりに言っていたんですが、
「松坂慶子もいいんだけど、それより栗原小巻がいい、栗原小巻のほうがそそる。」と。(笑)
いや、ホント、栗原小巻さんも綺麗でしたよ~~~。 演技も素晴らしい!!(拍手です)
他の出演者(キャスト)は・・・・・
小川真由美、竹下景子、神崎愛、乙羽信子、渡瀬恒彦、佐分利信さん等です。
最後は、「道頓堀川」・・・・・
1982年(昭和57年)の作品。 監督・脚本:深作欣二 原作:宮本輝 出演:真田広之 佐藤浩市
1982年といっても、劇場公開日が6月ですから、松坂さん、30手前のまだ、29の時の作品ですね。
でも、なんで僕って、こうも年齢にこだわるんでしょうね。というか、なにか、相手(男でも女でも)の年齢を知っていないと気が落ち着かないというのが、昔からあるんですよ。
以前、You tubuで、俳優の渥美清さんが、「相手(共演女優)の素性だとか年齢なんて、
知らない方がいい、どこの誰だかまったくわからねえのがいい、年齢なんて知ったら興ざめする。」
なんて言っているのを聞きましたが、僕はまったくその逆なんです。
なんか、相手の年齢をハッキリ知っていないと、どう対応していいのかわからないって
いうのがあるんですよ。まぁ、その話はまた後で………。
この映画は、道頓堀川に面した喫茶店が舞台。
父と子、男と女、その他、雑多な愛憎劇が道頓堀川付近のネオンの街で、繰り広げられます。
松坂さんは小料理屋のママの役を演じてますが、和服姿がとてもよく似合ってますねぇ~~~。
しっとりとした悩ましい大人の女………。 いいですねぇ~~~。悩殺されます。(笑)
松坂さん以外の所では、真田広之さんや、佐藤浩市さんの演技も(タイプは正反対とはいえ、)
各々役柄の特徴をよく掴んでいて、作品全体に言いようもない深みを与えていて見応えは十分です。
特に、佐藤浩市さんと、父親役の山崎努さんのハスラーとしての男の生き様というものが
丹念に描かれていて、見る側に異様な緊張感をもたらします。
でも、ラストシーンは、原作とはちょっと違う結末だったそうです。
深作欣二監督が、荒荒しい、バイオレンスを好む性格だったのがその理由です。(笑)
他の出演者(キャスト)は・・・・・
カルーセル麻紀、柄本明、大滝秀治、渡瀬恒彦、加賀まりこさん等です。