大学に入って、溜まりたまった鬱憤が爆発し、映画を観まくりました。
何故、映画なのかというと………本当は自分でも理由がよくわからないんです。
漫画界の大御所でもある、手塚治虫さんや、赤塚不二夫さんが、漫画家になるためには
いい映画をたくさん観なきゃだめだ。というようなことをしきりにいっていましたね。
いや、その頃、自分でも、なんだか、無性に知識、学問の吸収欲が旺盛になっていて、
片っ端から、本を読み漁り、映画を観まくっていたんです。
いえね、封切りとか、ロードショーで行われる、新作映画ではなく、昔の映画が好きなんですよ。
タイトルが有名なものならなんでも………
ジェームズ・ディーンの「エデンの東」、ジュリー・アンドリュースの「サウンド・オブ・ミュージック」、
あと、「第三の男」、「雨に唄えば」、「メリー・ポピンズ」、………。
もういちいち挙げていたらキリがありません。
黒澤明監督やヒッチコック監督の特集とか………。あと、アニメのウォルト・ディズニーの作品。
本当に、経済や簿記の勉強もしないで、暗い映画館のなかで、映画ばっかり観ていました。
なんか、すごい焦りみたいなものがあったんでしょうね。
今はもう、殆どないんでしょうが、当時、古い昔の映画が何本立てかで、しかも安い料金で
観られる所がいっぱいあったんですよ。「ぴあ」なんか片手に持って映画館あらしをしていましたね。
当時(昭和58,59年)の新作封切り映画で観た物は………。
クリント・イーストウッドの「ダーティー・ハリー4」、
フィービィー・ケイツの「グレムリン」
そして、僕が最も感激した映画、「トワイライトゾーン /超次元の体験」、ぐらいです。(笑)
ただ、当時は怒りと屈辱で、頭が混乱していて、あまり映画に集中できていなかったと思いますね。