いや~、代ゼミの話ですか。このあたりから、段々話が暗くなってきますね。(笑)
しかし、受験戦争っていうのは、本当に人間の人格を破壊してしまいますね。
でも、こういったおぞましい期間っていうのも、やはり若い内から経験しておくべきでしょう。
代ゼミの教師にも、名物教師、人気教師がいて、その人達の講座を予約するのが大変で、
決して大げさな話ではなく、そこからがもう、戦いでした。(笑) し烈でしたね。
いえね、それにまつわる、凄い話があるんですよ。
代ゼミの人気教師の講座を予約するのに必死だったあの頃………
たぶん休みの日だったと思います。朝早くからでしたから。
僕が、好きな代ゼミの講座を予約するために、電車に乗っていると、中に僕と同じくらいの年齢の男が
多人数乗っていて、「ははぁん、こいつら、俺と同じで、今から、代ゼミ講座の予約に行くんだな。」
という事が、ハッキリとわかりました。
そして、電車が駅に止まり、ドアーが開くや否や、中から大勢の男達(100人ぐらい)が凄い勢いで、
ワーーッと飛び出して来て、その勢いのまま、プラットフォームから階段を駆け上り、改札口を駆け抜け、
(その頃は、まだ切符切りの人がいた。)代ゼミ校舎の方に向かって、突っ走っていったのです。距離にして100~200メートルくらいだったでしょうかね。みんな必死の形相でしたよ。
何なんだったんでしょうね。あれは。 まるで、兵庫県の西宮神社で毎年1月10日に行われる、
「十日戎開門人事福男選び」とまったく同じですよ。 本当です。僕、生き証人ですから。(笑)
もしかしたら、けつまずいて、転んだ人もいたんじゃないでしょうかね。
校舎の前に着いたら着いたで、その場で列を作って並ばされ、何十分か寒い中、待たされましたね。
それでようやく、開門ということになって、マークシートに記入といった按配です。
でも今みたいに、別に大学に行ったからって、どうっていう時代ではなく、
人生の大半が、学歴によって決まってしまうと、半ば本気で思われていた時代です。致し方ありませんね。
前にも述べた事がありますが、1点違えば奴隷も同じだったのです。(笑)
僕も好きな漫画を描くのは、とりあえず断念し、大学受験に専念しました。
アホのくせして、夢だきゃデカイってやつですよ。 一流大学………ブランド大学………
早稲田………慶応………上智………。(笑)