皆さん、こんにちは。また、4コマ漫画の話です。(笑)
僕が、まだ千葉に住んでいた、中学1~2年頃の話です。
確か、稲毛駅だったと思いますが、(ハッキリとはしません)そこのすぐ近くに、
図書館があって、よく電車で通っていました。
そこで、何を見ていたかというと、………漫画です。(笑)
「お前、なにも、ワザワザそんな所に通わなくたって、家の近くで買って読めばいいじゃないか。」
と言うでしょうが、それには理由があるのです。
つまり、何というか、その図書館に置いてあった漫画は、その当時では、中々手に入りにくい、
もう少し前の時代の漫画だったのです。
井上一雄さんの「バット君」、福井英一さんの「イガグリくん」、武内つなよしさんの「赤胴鈴之助」、
などだったと、記憶しています。
どうも、僕自身は、一昔前の古い時代が自分の感性にピッタリ合っているみたいで、昭和初期~30年代くらいの時代に、ノスタルジーがあるのですが、その当時の厚い紙が表紙になっている漫画単行本が、その図書館の本棚にズラリと並んでいたのです。
なんといっても、「バット君」には、赤バットの川上哲治さん(巨人)が現役として登場するくらいですから、いかに昔の漫画なのかがわかると思います。(笑)
(バット君は大好きで、よく白紙のノートに、バット君をアレンジした漫画を描いていました。)
そして、そういった素晴らしい漫画陣の中に、また一つ、面白い漫画が交じっていたのです。
長谷川町子さんの名作4コマ漫画、「サザエさん」と「いじわるばあさん」です。
まぁ、「サザエさん」や「いじわるばあさん」は 当時でも書店で単行本が売られていたのを、記憶しています。貸本屋にもあったと思います。(貸本屋の話をすると、また長くなりますので、ここでは、話しません。また、後の機会に……。)
「サザエさん」も「いじわるばあさん」も、本当に面白かった。4コマ漫画の凄い所は、とりあえず、それで話が完結しているという事です。だから、無心に、何のわだかまりもなく笑えるのです。
どんなに長いものを描いても、話が途中で、途切れていては 何の意味もありません。
でも、あれだけひねりの効いた面白い4コマを、毎日当たり前のように量産していくのですから、
(まぁ僕などが言うのも大変おこがましいのですが、)
長谷川町子さんという人は、大天才だと思います。 女性ならではの感性でしょうかねぇ………。(笑)
僕が記憶しているもので、「いじわるばあさん」の4コマ漫画に凄く面白いものがあって、
どんなものかと言うと………
いじわるばあさんがある男に、推理小説の本を貸すんです。「これ、面白いから読んでみな。」って。
男はありがたがって、その本を借り、読んでみたのはいいのですが、
途中、本の中盤だか、終盤のあたりで、ある人物の名前がサインペンで囲ってあって、
その近くに、「この人が犯人です」と書いてあるのです。
推理小説の一番盛り上がったクライマックスのところで、犯人をいきなり知らされちゃったんじゃ、
一体、その人、今まで何のためにその本を読んでいたんでしょうかねぇ………。(笑)