ボクの少年時代 18

皆さん、こんにちは。また、4コマ漫画の話です。(笑)

 

僕が、まだ千葉に住んでいた、中学1~2年頃の話です。

 

確か、稲毛駅だったと思いますが、(ハッキリとはしません)そこのすぐ近くに、

図書館があって、よく電車で通っていました。

 

そこで、何を見ていたかというと、………漫画です。(笑)

 

「お前、なにも、ワザワザそんな所に通わなくたって、家の近くで買って読めばいいじゃないか。」

と言うでしょうが、それには理由があるのです。

 

つまり、何というか、その図書館に置いてあった漫画は、その当時では、中々手に入りにくい、

もう少し前の時代の漫画だったのです。

 

井上一雄さんの「バット君」、福井英一さんの「イガグリくん」、武内つなよしさんの「赤胴鈴之助」、

などだったと、記憶しています。

 

どうも、僕自身は、一昔前の古い時代が自分の感性にピッタリ合っているみたいで、昭和初期~30年代くらいの時代に、ノスタルジーがあるのですが、その当時の厚い紙が表紙になっている漫画単行本が、その図書館の本棚にズラリと並んでいたのです。

 

なんといっても、「バット君」には、赤バットの川上哲治さん(巨人)が現役として登場するくらいですから、いかに昔の漫画なのかがわかると思います。(笑)

(バット君は大好きで、よく白紙のノートに、バット君をアレンジした漫画を描いていました。)

 

そして、そういった素晴らしい漫画陣の中に、また一つ、面白い漫画が交じっていたのです。

 

長谷川町子さんの名作4コマ漫画、「サザエさん」と「いじわるばあさん」です。

 

まぁ、「サザエさん」や「いじわるばあさん」は 当時でも書店で単行本が売られていたのを、記憶しています。貸本屋にもあったと思います。(貸本屋の話をすると、また長くなりますので、ここでは、話しません。また、後の機会に……。)

 

「サザエさん」も「いじわるばあさん」も、本当に面白かった。4コマ漫画の凄い所は、とりあえず、それで話が完結しているという事です。だから、無心に、何のわだかまりもなく笑えるのです。

 

どんなに長いものを描いても、話が途中で、途切れていては 何の意味もありません。

 

でも、あれだけひねりの効いた面白い4コマを、毎日当たり前のように量産していくのですから、

(まぁ僕などが言うのも大変おこがましいのですが、)

長谷川町子さんという人は、大天才だと思います。 女性ならではの感性でしょうかねぇ………。(笑) 

 

僕が記憶しているもので、「いじわるばあさん」の4コマ漫画に凄く面白いものがあって、

どんなものかと言うと………

 

いじわるばあさんがある男に、推理小説の本を貸すんです。「これ、面白いから読んでみな。」って。

 

男はありがたがって、その本を借り、読んでみたのはいいのですが、

途中、本の中盤だか、終盤のあたりで、ある人物の名前がサインペンで囲ってあって、

その近くに、「この人が犯人です」と書いてあるのです。

 

推理小説の一番盛り上がったクライマックスのところで、犯人をいきなり知らされちゃったんじゃ、

一体、その人、今まで何のためにその本を読んでいたんでしょうかねぇ………。(笑)

 

 

 

 

 

 

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