ボクの少年時代 17

何故、漫画家志望者は、4コマ漫画から入らねばならないのか?

 

これは、僕の考えではありません。

 

当時、僕が子供の頃、多くのベテラン漫画家たちが皆、口を揃えて言っていた教えなのです。

 

手塚治虫さん、石森章太郎さん、つのだじろうさん、藤子不二雄さん、みんなが言っていました。

 

中国の漢詩からきた、「起承転結」による教えで、………。

 

「起」……まず、話が起こる。

 

「承」……それを承けついで、話が進む……。

 

「転」……そして話が意外な方向に転がって……。(クライマックス)

 

「結」……オチ(一気にラストへ。)悲劇でも大団円でも…。

 

この大きな話の流れを、一番短い形にまとめた物が4コマ漫画というわけです。

 

ですから、4コマ漫画といっても、ただ、4つコマが並んでいればいいというわけではありません。

ちゃんと、「起承転結」の型に当てはまったものを作らねばならないのです。

 

何をいまさら、「起承転結」なんて、誰でも知ってるよ。そんなの話づくりの基本じゃねえか、当たり前だろ。と、いうかもしれませんが、本当にこの言葉の意味を理解している人が(僕を含め)どれだけいるんでしょうか?

 

「起承転結」の本当の意味を学び、話にメリハリをつけることが大切だと………。

 

ただ、僕の場合は、悲しいかな、専門的な知識がありませんで、若い頃の出版社への持ち込み時代、

描いていたのは、全てギャグ漫画でした。(まぁ、ある意味では、ギャグ漫画は全ての漫画ジャンルの中で一番難しいともいわれていますが……。)

 

やはり、いくら起承転結を学んだところで、長編漫画を描く場合には、当然のことですが、

その分野での専門的知識を持ち合わせていなければなりません。

 

もちろん、そのジャンルへのパッション(情熱)も、なければ話になりませんし………。

 

いえね、僕、漫画持ち込み時代ね、よく思っていた事があるんですよ。

 

「俺、それ程描きたいものがあるわけでもないのに、何で漫画家なんて目指してんのよ。」って、ね。

 

当時、僕が熱中していたのは、部屋の中で、エロ本片手に、猿みたいにセンズリこいてただけ………。

 

今、やっとわかりましたよ。 なんのために漫画家を目指していたのかが………。(笑)

 

 

 

※今回、ナビゲーションに、また新たな項目、「4コマ漫画」を設けましたので、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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