これから暫くの間は、自分が子供の頃からいかに漫画少年であったのかについて話をします。
え~、小学生低学年の頃から週刊少年漫画雑誌(特にチャンピオンとジャンプ)を読み漁り、
それが高じて、本気で漫画家になろうと決心したのが、ちょうど「いじめ」にあっていた
小学6年の時であった事は以前にも述べました。
「まんがの描き方」のような、まんがノウハウの専門書も色々と売られていましたね。
藤子不二雄さんの「まんが道」にも影響を受けましたが、それ以上に影響を受けて好きだった
のは、つのだじろうさんの描いていた「その他くん」です。
君輪園太(きみはそのた)という名前の、学校では落ちこぼれ的存在で、何をやらせてもダメだった漫画大好き少年が一念発起、奮闘努力して漫画家になるというストーリーで、笑いあり、涙ありのペーソスほのぼのコメディーをも兼ねた、漫画家志望者のための、漫画指導書といった感じでしたね……。
実際にその漫画の中に、手塚治虫さんや、石森章太郎さん、矢口高雄さん、ちばてつやさんといった、スター漫画家たちもたくさん登場してきて、当時の人気漫画家のエピソードや裏話など も知ることが出来ましたし、とてもためになる漫画でした。
つのだじろうさんといえば、「恐怖新聞」や「うしろの百太郎」のような、オカルト漫画が有名ですが、この「その他くん」や「泣くな!十円」のような、ほのぼのとした、ペーソスギャグ漫画も描いていて、いや、当時は、そのジャンルを描かせたら右に出る者はいないと言われる程でした。
ただ、聞くところによると、氏のオカルト漫画がそれ以上に人気が出て多忙を極めたらしく、ギャグ漫画の方は断念せざるを得なかったそうです。
中学に入ると、僕の漫画熱はさらに進み、「絶対に、何が何でも漫画家になるんだ!!」というくらいにまでに大きく加熱していました。本当に「その他くん」の主人公、君輪園太くんのようになっていたんです。
ガキの癖にスケッチブックなんか抱えましてね、(笑)
家の回り、そこらじゅう写生しまくってましたよ。何なんでしょうね?あの力の入れようは?
今にして思えば笑っちゃいますけど、あの時は真剣でしたよ。純だったんですね~~。
でも、面白いのは、当時一線で活躍していたベテラン漫画家のまんが指導書には、
ほぼ、必ずと言って言いほど、ある共通した教えがあったのです。
それは、4コマ漫画を描け!、という事でした……。
何故、4コマ漫画なのか……?
それは、書くとかなり長くなるので、次回に回します………。(笑)