ボクの少年時代 11

さあて、今回は何の話を書こうかな。(笑)

 

ん、そうだ、とっておきの話を書こう。

 

実は僕、中学2年の時(昭和52年)に、父親に連れられて二人で後楽園球場に行って、

 

ジャイアンツの王貞治選手のハンク・アーロンを超える世界新記録の756号ホームランを、

生で(直にこの目で)見たのです。

 

本当です。嘘ではありません。いえ、もっと言えば、タイ記録の755号も生で見ているのです。

 

タイ記録が、昭和52年8月31日、新記録が、9月3日です。

 

8月は夏休みですが、9月はって? …………ナイターです。(笑)

 

その2日しか行っていないのに、その2日ともが、ホームランデーだったのです。

 

こんな素晴らしい話が他にありましょうか?

 

でもね、なんというか、やっぱり僕は、どこかおかしいんでしょうか?抜けてるんでしょうか?

 

実に子供らしくないエピソードがあるんですよ。

 

タイ記録を見に行った時、父親は野球場の近くにいたダフ屋からチケットを購入したのですが、

 

その時にダフ屋が、「旦那、すごい、いい席だ。ネット裏で、すごくいい場所だ。」というので、

少し高かったらしいのですが、買ったらしいのです。 

 

でも、実際に球場に入ってみて、席に座ると父親が一人つぶやいていたのです。

 

「ありゃぁ、あのダフ屋の親父、嘘つきやがった。ネット裏の一番いい所っていったじゃねえかよ。」って。

 

確かに自分たちの座った席は内野席ではあったんですけど、ネット裏ではなく、中段ぐらいの所だったんです。

 

それで、そのことが試合の最中でも気になっちゃって、ぼーーっとそのことばかり考えていて、

気がついたら、観客がワーーッと総立ちになって、………。

 

そうです。王さんがタイ記録のホームランを放ったのです。が、………

 

僕、王さんが、ホームランを打った瞬間を見ていなかったんです。(笑)

 

家に帰っても、その事(ダフ屋の事)ばかりが気になって、僕がその事ばかり言うものですから、

父親もあきれて、

 

「おい、お前、どうしたんだよ。そんなこと、どうだっていいじゃないかよ。

王のタイ記録のホームラン見れたんだろ? 嬉しくないのかよ?

せっかく、連れて行ってやったのに。もっと喜んだらどうなんだよ。」

 

母親も「そうよ。お兄ちゃん。(二人兄弟の兄)もっと、嬉しそうにしたらどうなの?」

 (弟は当時、入院中で、行けなかった。)

 

ホント、どうしようもないガキですよ、僕は。 本当に子供らしくない子供でした。

普通の子供だったら、もう、飛び上がって喜んではしゃいでいるところですよ。

 

何度もこのブログで書いていますが、僕の性格の半分くらいはノイローゼが占めているんです。

 

こういう子供の頃から、ずーーっとね、今でも続いています。

 

こんなんだから、学校の先生にも、あまり好かれなかったんじゃないかと思うんです。

 

それで、どういうわけか今度は、3日後に本当にチケットが入って、また父親と二人で見に行ったら、

 

なんと、今度は王さんが本当に世界新記録の756号ホームランを打って、………。

 

その時はレフト側の外野席に座っていたのですが、今度は、しっかりと見ました。

 

ライトスタンドに打球が突き刺さっていくのを………。

 

王さんがホームランで、僕のノイローゼを吹き飛ばしてくれたんだ。

 

……と、言いたいところですが、僕の性格は、ちょっとやそっとじゃ………。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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