え~、前回の話の続きです。
どうも、ヒトラーというのは、存在感があまりにも大きすぎて、ムッソリーニの方が、
話の脇役へと、追いやられてしまいました。 気をつけていたんですが………。
今回は、純粋にムッソリーニを中心として、話を進めていきたいと思います。
僕が彼に惹きつけられるようになったのは、ちょうど、28歳の時(平成4年)なのですが、
近くの本屋で、「歴史を変えた男たち」というビデオが売られていて、購入しました。
他にも色々あったのかもしれませんが、僕が買ったのは、「ヒトラー」と「ムッソリーニ」と
「ガンジー」でした。
ちょっと、自分の教養にしようと思い、観てみたのですが、これが面白い!!
ぐいぐいと引き込まれていきました。
僕は、なんでもそうなのですが、フィクションよりもノンフィクションの方が好きです。
ワイドショーもそうですが、現実に起こった、奇妙奇天烈な意外性のある話が大好きなんです。
昔の、よくわからない時代のドキュメンタリー映画ほど、僕の興味をそそるものはありません。
人の頭の中でこしらえたものではなく、現実に起こったからこそ、面白いんですよ。
若い頃は「東スポ」を読むのを日課としていたくらいですから。(笑)(ウソも多いですが……)
話がちょっと脇道にそれましたが、その3つのビデオの中で、最初はやはり、
ヒトラーのものばかり見ていたのですが、途中から段々とムッソリーニの方に、
興味が惹かれるようになり、それから約半年間、家でずっと同じものばかり、
何度も何度も、繰り返し見ていました。
オープニングで、ムッソリーニがどこか、高い壇上に上がって、眼下に多くの大衆を見下ろし、
大声を張り上げて、演説をぶっているのですが、下の方からムッソリーニを見上げている
大衆(イタリア国民)もまた、歓喜と陶酔の表情で、「ドゥーチェ!! ドゥーチェ!!」と、
大声で、合唱しているのです。
「ドゥーチェ」とは、イタリア語で、「頭領」とか「首領」という意味で、
ムッソリーニの呼称です。
(ちなみにヒトラーは、「フューラー 」で「総統」です。)
そして、僕も、そのビデオを見ているうちに、ムッソリーニとイタリア国民の熱狂に押されて、
自分自身も段々と興奮してきて、ある時、思わず立ち上がって、テレビ画面に向かって、
右手をサッと上げて、ローマ式敬礼をしてしまったのです。
ハッと後ろを振り返ると、母親が立っていて、ビックリしたような目で僕を見ていました。
いや~、僕だって、とても恥ずかしかったですよ。(笑)
僕にとってのムッソリーニの魅力とは、あの、いかつい風貌とがっしりとした、
筋肉質の体格にあります。
(本人も、人間にとって、一番大切なのは筋肉だといっていて、他人にも
自分の筋肉を自慢していたそうですが、実際のところは、肉体労働は嫌っていたそうです。)
身長は167cmと、イタリア人にしては、低かったのですが……。(本人も気にしていた)
しかし、前回、このブログにも写真(30代後半ぐらいのものと思われる。)を載せましたが、
あの独特の顔つき(目が、ギョロッとして、口と顎が異常に大きく、その上、顎は
前の方に、ヌッと突き出していた。)は、一種、異様な雰囲気が漂っていて、
人を惹きつけるには、充分すぎるくらいの魅力があったと思いますね。
何でしょうねぇ……。やっぱり、人間って、なんか、自分にないものに憧れるんでしょう
ねぇ………。 特に自分の場合は………。(笑)